トップへ戻るひとつ前へ戻る お問い合わせ
>>>地金 カートの中を確認する運営者の紹介お支払い・発送方法

地金いろいろ

 

地金にも色々あります。地金がある刃物は 日本固有のものであり、他国では見ないと聞きます。
全鋼が基本です。
研ぐことを思いますと ゾッとしますよね???

  1. 和鉄
    昔々のたたら製鉄のときの、一番下っ端の 炭素度数が上がらずに、釘・丁番や吊り金物行きとなった鉄。
    砂鉄から精錬されていることには変わりなく、折り返し鍛錬の痕跡により生地に色々な模様が現れたりするものがあります。
    柔らかで研ぎやすいといわれ、包丁の地金としての用途が最も馴染みあることから、『包丁鉄』とよく呼ばれます。 包丁鉄の火花試験→クリック!!
    和釘は火造りの時に先端が良く赤められ、浸炭してしまっているので、中途半端に鋼となってこのままでは使い物になりません。
     
  2. 錬鉄
    明治22年以前に製造された英国産の鉄 極低温精錬のためまばらな構造であり 気泡や不純物多く炭素度数0.1% 以下で焼入れ後も非常に柔らかで最も良い研ぎ味を実現。主に四種覚えて置いてください。

    チェーン地
    8の字型の鎖が主流で真ん中が鋳物。木目しあげのときに好んで使われます。鋳物は捨てます。
    僅かに炭素分が散っているところがあり、それが模様を成すのですが、研ぎやすさを問うならば、橋梁・レール鉄に劣るといわれます。
    錨鉄
    錨(いかり)の鉄です。海が好きな男の道具にもてはやされます。
    橋梁鉄
    橋梁の解体材です。ボルト穴を活用して 例の素敵な意匠の鉋が生まれたわけです。穴の鉋の穴は、わざわざ開けた物ではありません。
    大阪三越の解体現場などから出る鉄骨もこの部類に入ります。
    チェーン以外の錬鉄を特に釜地といって総称してるようです。
    レール鉄
    レールの鉄です。歴史的・文化的価値も見出すことが出来ます。よって、てっちゃんが怒るかもしれません。
     
  3. 極軟鉄
    現在の製鉄法の鉄。高温還元大量生産で、炭素度数は0.3%以下で極低く柔らかくても 構造的に密で、錬鉄に比べますと研ぎ味と下りが冴えません。
    鑿には 衝撃と力が加わりますので、均質で粘りある 極軟鉄が無難かと思います。
     
  4. ローモル
    薄鋼神技『神治』鑿に使われる鉄。シリコンウエハー作りの鉄版と思ってただければ分り易いかと思います。
    純度をめいっぱい迄上げ、磁石材のスタート地点の鉄として採用されます。
    高価な鉄ですが、とても柔らかで地の色もどす黒くなって美しいです。

何で地金必要なのか??

  1. 昔は和鉄が沢山取れ 鋼は一握りでした。 「鍛接」することで 鋼のかさ高を減らしましたとさ。
     
  2. 研ぐときに、硬いところの体積が多いと とっても辛いので。
     
  3. 焼きいれ後の、撚れ・曲がりを避けるため、曲がる鋼を薄く減らし 普遍の地金を厚く取ることで、解決。
     
  4. 焼入れ特性向上。薄く鋼入りますと、冷却速度が迅速・均一化可能であると解かります。
     
  5. 剛性向上。硬い鋼ほど圧縮に強く引っ張りに弱く、ガラスのように割れます。この弱さを柔軟な地で緩和。
     
  6. 片刃刃物での裏だし実現化。圧縮力は外側ですので開放になりますが、鋼が良く忍耐出来る力です。弱点である引っ張りの力が懸かるところには、地金が鍛接され折損回避。
    また、薄い鋼ほど 地金を叩いて鎬の方向で体積を増し、少しなら 曲げることも可能です。
    裏だしは 単に叩き曲げるのではなく、地金を叩いて体積を増し、その地金によって鋼が押し曲げられると考えることが出来ます。いわば 間接的に裏だしするということになります。

    の仕込み溝の楔勾配が普遍であるように!
    の裏が作る面と柄のラインが普遍であるように!!
    裏だしするということも大切です。確かに 裏を出さずにひたすら押しても出ますが、刃の側面断面の楔形角度が変わってきます。
    これも回避できます。
     

地金がありますと良いことばかりです。薄鋼も、裏だしできる方にとっては、嬉しいところです。先人の知恵は偉大です。

 

鉋いろいろ


これが双頭レールです。 だるまちゃんレール
良く転んで困ったと聞きます。
明治五年より 新橋ー横浜間や神戸に敷設された、日本で初めてのレール鉄ですから これを溶かして鉋なんかにしていると てっちゃん(鉄道大好きっ子)が聞いたらそれはそれはお怒りになるかと思います。
 



間もなくして登場したのがこの改良型。
今の型に近いです。

このアナポコが 鉋の地に出てくるということです。
 

 


嘘でしょう??と思うくらいデカイチェ〜ンです。常三郎コレクションです。
 

 

鍛造して地金にするための延べ棒とします。長いハンバーグのようです。

 


左レール鉄右チェーン
やはり、鉄ちゃんより、何とかしてこれを小さくセクションカットして欲しいとお問い合わせありました・・・双頭のだるまちゃんレールなどは、卒倒物の品だそうです。



これが旧国鉄橋梁鉄。三角印は、硬くて使えないものとして跳ねています。
これの断片が、木炭還元素延べ鍛造青鋼仕様の穴の鉋に付いて来ます。
鉄ちゃんでなくとも嬉しいお土産です。

記念すべきフリーペーパー!金物マガジン創刊号Vol.1の職人さん『無言』ページ二面見開きで、三代目がチェーン鍛造されていらっしゃいます。

これから、五百蔵さんの鑿も生まれます。
刃物の母ともいえる地金。

東のほうの方にも是非読んでいただきたいです。御相談ください。

《許可掲載》

 

 

back page

 TOP

Copyright (C) 2006 Fujibato.com Corporation. All Rights Reserved